幼児造形の現場においてもユニット折り紙は浸透しつつあり、伝承折り紙やくす玉折り紙の中にも多面体構造を基本にしたものが多くあることにヒントを得て作品化を研究した。多面体を構成する面を使わずに、辺と中心を結ぶ側面で作られた「スケルトン」多面体の定義を元に、より自由な形態による立体造形への展開を試みるものとして、形態維持のための必要最小限の要素を抽出する「ユニット化」を考えた。そのことにより、同じ多面体のユニットを使った物でも様々な形状のユニットをデザインすることが可能になり、全く印象の違うオブジェクトを作成することが出来た。