双極性障害における脳内報酬回路の機能障害の解明:基礎的および臨床的研究の統合
日本学術振興会
科学研究費助成事業
九州大学
神庭 重信中別府 雄作黒木 俊秀川嵜 弘詔鬼塚 俊明前川 敏彦本村 啓介
基盤研究(B)
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19390306
双極性障害では、統合失調症と類似した、聴覚誘発電位およびミスマッチ陰性電位の異常が見いだされたが、その程度は軽く、健常者との間に優位さは無い。したがって、統合失調症と双極性障害の鑑別に応用することができると思われた。双極性障害では、セロトニントランスポーターの遺伝子多型と関連していた。動物にストレスを負荷すると、脳内で、視床下部や報酬系、前頭葉を巻き込んだ神経回路が賦活された。このことは免疫負荷した場合も同様であった。