小学校音楽科〔第5学年及び第6学年〕鑑賞における「音楽を形づくっている要素」についての一考察 : チャイコフスキーのリズム・オスティナートを中心として
本論文は、「音楽を形づくっている要素」を理 解し、ただ単に音楽を聴くだけでなく、分析的な視点で 鑑賞するには、どの楽曲の、どの部分が相応しいか明ら かにするものである。当然のことながら、分析ばかりで は鑑賞とは言えず、構造を理解することでより深い鑑賞 をして欲しいと考える。なお、チャイコフスキーの交響 曲 第6番「悲愴」を取り上げるにあたり、交響曲は作曲家にとって創造力の集大成の楽曲であること、この作 品は彼の遺作であり、作曲家の思いが詰まっていること についても論じた。
中村学園大学・中村学園大学短期大学部研究紀要
1347-7331