企業における責任概念化から貢献概念への展開―CSRの経営社会学的研究―
持松志帆
企業不祥事が繰り返されるたびに、コーポレート・ガバナンスや内部統制システムの在り方について議論が繰り返されている。CSRは不正行為の摘発や防止など単なる不祥事対策としてあるいは外部からの圧力など消極的に対応するものとして定義されるようになった。しかし、積極的・能動的側面からのCSR論への展開が求められるようになっている。これらについて、「責任概念」から「貢献概念」への転換に向けて、その可能性を考えていく。
西南学院大学学位論文