副腎偶発腫とサブクリニカルクッシング症候群
高柳涼一河手久弥柳瀬敏彦
副腎偶発腫の多くは非機能性副腎腺腫であるが,20~30%にホルモン産生腫瘍や悪性腫瘍が含まれるので,画像検査と内分泌検査が必要である.わが国の疫学データでは腫瘍径が3cm以上のものは副腎癌のスクリーニングをすべきとしている.サブクリニカルクッシング症候群(SCS)は2型糖尿病や高血圧,骨粗鬆症の病因ないし増悪因子となる例があるので,手術対象症例の適切な判定が今後必要になると考えられる.
日本内科学会雑誌
The Japanese Society of Internal Medicine
10.2169/naika.101.941
https://doi.org/10.2169/naika.101.941http://ci.nii.ac.jp/naid/10030748653http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00195836http://id.ndl.go.jp/bib/023765965https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/10004444878?from=CiNiihttp://search.jamas.or.jp/link/ui/2012239122