談話処理においては情報は常に不完全であり、一意に決めることの出来ない瞹昧な処理が必ず含まれている。これらの瞹昧さに対して並列に処理を行う場合、組み合わせ爆発を避けるだけでなく、マシンの能力に応じた並列性に抑えることを考えなければならない。この為には、重要性などを表す指標を用いることにより、重要度の低い処理の動的な遅延や除去が有効である。本稿では、フレームで表現した知識に対して処理要求の活性と知識の活性という概念を導入し、活性化の度合いによる制御(priority control)を用いて、必要かつ重要な処理を優先して行う方法を提案する。