近年、学術論文の剽窃が大きな問題となっており、剽窃検出に関する研究が行われている。多くの研究では統計的手法が用いられる一方、2つの文書の一致部分を単純なテキストとして読み比べるようなナイーブな方法は、計算コストが高いゆえに用いられない。しかし、単語の置換や言い換えなどでは、テキストの並びにも剽窃の情報を残している。我々は近似文字列照合アルゴリズムを用いて、テキストを直接比較することで、その類似を検出する。我々は、事前に用意した論文DBに対する類似をテキスト長の線形オーダーで検出する手法の提案を行なった。本発表では、提案手法の検出精度を実験的に明らかにする。