ユビキチン―プロテアソーム系は骨形成や骨吸収の過程で種々の細胞内シグナル伝達分子の制御に関与している.本研究では,プロテオソーム阻害剤の一つであるBortezomibが筋分化を抑制し,Runx2のユビキチン―プロテアソームシステムによる分解を抑制することにより,骨芽細胞分化を誘導することを明らかにした.また,Bortezomibは骨芽細胞分化に関与するマイクロRNAの発現も誘導した.さらに,ユビキチンリガーゼ(E3)阻害剤やそのノックダウンによって骨芽細胞分化を促進する効果があることを見出した.