戦後沖縄における子どもたちを対象とした社会教育に関する歴史的実証研究
日本学術振興会
科学研究費助成事業 若手研究(B)
中村学園短期大学
圓入 智仁
若手研究(B)
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-18730516/18730516seika.pdfhttps://researchmap.jp/ennyu/published_papers/5717468https://researchmap.jp/ennyu/published_papers/30767550https://researchmap.jp/ennyu/published_papers/5634772
米国占領下の沖縄のスカウト活動に対しては、米国民政府や琉球政府よりも、企業や官公庁などが人的物的な支援を行っていた。スカウト活動に参加した沖縄の子どもの中には、米国由来の活動への参加と日本復帰運動の高揚との間で矛盾を感じる者もいた。教育隣組は琉球政府が奨励する地域住民の組織であり、学力向上というテストの成績で数値化できる目標に掲げつつ、放課後の子どもを家庭に留めることで、非行防止や犯罪被害の予防を目指した組織であったと考えられる。